2008年06月10日
<シリア編> 豊かさ
「お茶飲んでいく?」
言葉より先に、
もうそこにはお茶を用意して
手を差し出してくれました。

それはあまりにも自然な流れで
何の曇りのない明るい笑顔と言葉でした。
「で、そのお茶はいくら・・??」
と、そのお茶に口をつける前に聞いてる自分や
聞けなかった時は、
「後でいくら請求されるんだろう。。。」
なんて内心気になってる自分がいました。

けれど、この国では(他の国でそうだったように)親切にされた後に
お金を請求されることは、ただの1度としてありませんでした。
街のいたるところで無償で何かしてくれる人にあふれていて
道に迷っていれば、そこまで案内してくれて、
八百屋さんでは野菜をおまけしてくれたり、
味見をいっぱいさせてくれたり
夕飯に招待してくれたり。。。

あまりにもそんなことが多いので、
「この国の人達は自分達の生活に(金銭的)余裕があるんだろうか?!」
と思ってしまうほど。。。

今なら分かります。
そう思ってしまったのは、
その人達の心の豊かさと自分の心の貧しさが
あまりにも対比していたから。
今の私には、目の前のこの人達のように
何の利益もかえりみず、
心からの親切心で人に接していない。
いつでも相手の行動を先にして
「もしこの人が〜してくれたら、私もお返しに〜してあげよう」
そんな受け身な自分。
「いいよいいよ、お金はいらないよ」
「あがっていって、ご飯でもどう?」
ただの通りすがりの人に
私はそんなセリフを言えるだろうか。。
この国の平均月間収入は
人によって差はあるものの、ほんの300〜500USドル(3〜6万円)だと
ききました。
金銭面でいえば、間違いなく私の方がいいでしょう。。
それでも自分の方が「貧しい」と感じずにはいられなかったのは
そこに住む人達が、その生活にとても満足し、
笑顔に満ちていて、こんな旅人の私に見返りのない親切心で
接してくれたから。。
豊かさのモノサシは、お金じゃない。
私もこの人達のように
心に響くものを届けられる人でありたい
そう思います。。



ってヤツですかね・・・そんな強さも必要かも知れませんね。